フレーム全般について
FK−9は普通のカートに比べるとエンジンの構造や、バッテリーなどの理由から大変重くできています。
よく、真っ直ぐなフレームと言いますが、けっこうしなりも出るものです。
しかし、それを逆に利用していくのも一つの方法です。
具体的には、重心の移動をもっと積極的にやるためにはどうしたらいいかと言うことを念頭に置いたセッティングが必要だと言うことになります。
バンパーについて
フロントバンパーとリアバンパーはフレーム(車体)の性格を決める上で重要な部品です。
例えば、リアバンパーを強くしめるとドライでは安定しますが、ウェットでは少し厳しくなる場合が多いです。
なぜなら、リアのサスペンションとも言える「リアのしなり」が少なくなるからです。
実際のコーナーリングでは(ドライの場合)、リアの内輪を持ち上げる気持ちでコーナーリングしています。しかし、リアが柔らかいと、いつまでたっても路面から離れようとしません。また、S字などのコーナーの切り返しがどうしても鈍い感じになってしまいます。これと同様なことがフロントバンパーについても起きるのです。
恐ろしく簡単に言うと、緩めた方がグリップ力が上がるが動きも緩慢になりやすいということでしょう。
私は、通常両方とも「きつく(堅く)」していました。ウェットの時だけほんの少しゆるめる感じでした。あまりゆるめてしまうと、セッティングどころか大幅に性格が変わってしまって、挙動がつかみにくくなるからです。
シートについて
シート位置によってもだいぶセッティングが変わります。
まず、一番重い部品のドライバーがどこにあるかと言うことは重心位置を決める上で非常に重要なポイントです。
前後位置に関しては結構好き嫌いがありますが、私はベストドライブポジションからほんの少し後ろ気味にしていました。フロントに加重がほしい時は、少し前の方に体を移動して(ステアリングを引きつける)対処して、テールスライドしやすい時や耐久レースでは後ろ気味にゆったりと構えてました。
左右の位置も重要です。私のホームコースは左コーナーが多かったので右寄りにシートをセッティングして、左リアタイアを浮かせることにポイントを置きました。ですから、逆回りは苦手でした。
さらに、上下の関係も忘れてはいけません。低ければ低いほど安定感がありますが、ステア感はアンダー側になります。
雨の場合などは、アンダー感を消すために若干シートを高くすることもあります。
ガソリンタンクについて
これは、フレームセッティングとはあまり関係ありませんが、耐久レースとスプリントレースではガソリンの考え方が違ってきます。スプリントレースや、気温の高い日はガソリンの温度上昇がパワーダウンになることはよく知られています。対策としては、タンクをアルミシールなどで包んでしまうことです。しかし、これが耐久レースとなるとよほどの燃費管理をしていない限りガソリン量がわからなくなって苦労します。…効果の方ですか?あまり変わらなかったような気がします。キャブレターに向かうガソリンホースはアルミ箔で包んでました。
実際のところ、最後の0.05秒を狙う場合などはガソリン量は影響があります。FK-9は満タンで4.9Lのガソリンが入ります。これだと大体3.5kgの荷物を背負っていることになるのです。私の実験では、1kgあたり0.04秒ほど(30秒/Lapのコース)変わるようです。菅生では0.07秒ほどでしょうか。。。
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