新々Tackmixブログ - オーバーテイクの神秘2
続きです。
では、実際にオーバーテイクとはどの様な状態から、
どの様な状態になることなのかを考えてみましょう。
まず、前車Aと後車Bと言う状態を考えてみましょう。
AとBは、現在ストレートを同じスピードで走っていて、その間隔は0mだとします。
等間隔で走っていったとして、これからも等間隔でいようとした場合。
(っていうか、これ以上は物理的には近づけない)
AとBにとって、理想のブレーキングポイントは1つだとして、
Aがコーナーリングを開始しようとしてブレーキングを始たばあい、
本来なら、Bは現在のスピードでブレーキングポイントに到達してから
ブレーキングを開始したいのですが、既にAが減速しているために
Bは追突を避けるため、Aよりも手前でブレーキングを開始する必要があります。
これは、何を意味しているかというと、両者が理想のドライビングラインと
ブレーキングなどの操作ポイントを持とうとした場合は、間隔ゼロということは
あり得ないと言うことです。
別の説明をしてみましょう。
AとBは、同じスピード、同じラインを走っていて、ラップタイムが同じだとします。
ここで、Bがコントロールラインを通過するのがAよりも0.5秒遅れているとします。
これは等間隔にならないのです。
例えば、300km/hの時の1秒はおおよそ42mの違いですが、
これが100km/hの時は14mの違い、50km/hに減速するところでは7mになるわけです。
この時間の差は、AのテールとBのノーズでの距離ではありませんから、
車の長さ分を考慮しなければなりません。
おおよそ4600mmのマシンで考えてみましょう。
最低速度50km/h、最高速度300km/hのサーキットの場合、
AとBの間隔(テールトゥーノーズ)が0mということは、4.6mの距離としての事ですから
50km/hで4.6m で、300km/hだと実に27.6mもの差になっていることになります。
理屈で言えば、300km/hから急減速で50km/hになるサーキットで有れば
この例だと、27.6mの差で有ればブレーキングで並べることになるわけです。
???もちっと、続くかな・・・・