新々Tackmixブログ - 全日本カートで、僕が一人だけ拍手しに行った選手
先日、全日本カートが行われました。
で、あるクラスで予選がクラス分けになって、予選落ちが出るようになったんです。
僕自身は初めての経験。
しかも、その予選落ちは一人だけという状態。
AクラスBクラスと予選ヒートが行われて、その下位7人によるセカンドチャンスヒート。
ここで7位になっちゃうと予選落ち。
つまり、たった7人のレースの大注目の中でのたった一人の屈辱になりかねないのです。
このクラスで、地元のドライバーが参戦していました。
御歳57。もちろん、今回参加のドライバーでの最年長。
(いや、最高齢と書くのは、なんか意味が違うような気がして。。。(^^;)
予選落ちとなったのは、残念ながらこの人だったんですね。
もちろん、それを当然という人もいるでしょう。
ハイパワーのエンジンで、ハイグリップのタイアで、ラップタイムも劇的に速い。
そんなクラスで20代前後の選手ばかりのクラスですから、体力的にはキツいんです。
前日、車検場で会ったときにも一言「キツイわ」と。
これ一言だけで、全てが語られます。
前回の大会では、決勝序盤でアクシデントリタイア。
今回は、その雪辱もあったはずなんですけど、予選落ちの危機。
そのセカンドチャンスヒートでは、スタートで1台抜いて6位に上がりますが、
結局中盤で抜かれてしまいます。6位の選手とは徐々に離れていきました。
しかし、そのラップタイムは、いつものレースよりも速いんです。
普通、こんな状態になったら、流して走ってしまったり、ピットに入ったりしてしまうんじゃないでしょうか?
でも、その選手は自身のベストを更新して諦めずに走行しています。
残念ながら、7位でチェッカーを受けてしまいましたが、
僕は車検場に降りていき一人で拍手を送りました。
確かに、レースは決勝でトップでチェッカーを受けないと意味がないかも知れません。
負けは負けなんです。
でも、そう思って途中で諦めてしまっている戦いだってあるでしょう。
このプレッシャーの中で、最後まで全力で戦っている最年長の選手。
若い選手に見習ってもらいたいんです。
よく、1位と2位が絡んでしまって、3位の選手がトップチェッカーになるときがあります。
表彰台でその選手は「棚ぼたですから・・・」と言いますが、
僕は「いや、そこでその場所にいることが重要だ」と言います。
そこで諦めてもっと後方にいたら、抜けないかも知れないんです。
これはとても重要なことです。
以前、91年のブラジルグランプリのパトレーゼのことを書いたと思います。
彼は「その場にいなかった」のです。
劇的な地元勝利のセナに関する記述の裏では、そんなこともあったのです。
こういうことを僕らは知っています。
ええ、だから口うるさいジジイになるんです。
そういうことを表現している伊藤二男選手に僕は拍手を送りたかったんです。
で、あるクラスで予選がクラス分けになって、予選落ちが出るようになったんです。
僕自身は初めての経験。
しかも、その予選落ちは一人だけという状態。
AクラスBクラスと予選ヒートが行われて、その下位7人によるセカンドチャンスヒート。
ここで7位になっちゃうと予選落ち。
つまり、たった7人のレースの大注目の中でのたった一人の屈辱になりかねないのです。
このクラスで、地元のドライバーが参戦していました。
御歳57。もちろん、今回参加のドライバーでの最年長。
(いや、最高齢と書くのは、なんか意味が違うような気がして。。。(^^;)
予選落ちとなったのは、残念ながらこの人だったんですね。
もちろん、それを当然という人もいるでしょう。
ハイパワーのエンジンで、ハイグリップのタイアで、ラップタイムも劇的に速い。
そんなクラスで20代前後の選手ばかりのクラスですから、体力的にはキツいんです。
前日、車検場で会ったときにも一言「キツイわ」と。
これ一言だけで、全てが語られます。
前回の大会では、決勝序盤でアクシデントリタイア。
今回は、その雪辱もあったはずなんですけど、予選落ちの危機。
そのセカンドチャンスヒートでは、スタートで1台抜いて6位に上がりますが、
結局中盤で抜かれてしまいます。6位の選手とは徐々に離れていきました。
しかし、そのラップタイムは、いつものレースよりも速いんです。
普通、こんな状態になったら、流して走ってしまったり、ピットに入ったりしてしまうんじゃないでしょうか?
でも、その選手は自身のベストを更新して諦めずに走行しています。
残念ながら、7位でチェッカーを受けてしまいましたが、
僕は車検場に降りていき一人で拍手を送りました。
確かに、レースは決勝でトップでチェッカーを受けないと意味がないかも知れません。
負けは負けなんです。
でも、そう思って途中で諦めてしまっている戦いだってあるでしょう。
このプレッシャーの中で、最後まで全力で戦っている最年長の選手。
若い選手に見習ってもらいたいんです。
よく、1位と2位が絡んでしまって、3位の選手がトップチェッカーになるときがあります。
表彰台でその選手は「棚ぼたですから・・・」と言いますが、
僕は「いや、そこでその場所にいることが重要だ」と言います。
そこで諦めてもっと後方にいたら、抜けないかも知れないんです。
これはとても重要なことです。
以前、91年のブラジルグランプリのパトレーゼのことを書いたと思います。
彼は「その場にいなかった」のです。
劇的な地元勝利のセナに関する記述の裏では、そんなこともあったのです。
こういうことを僕らは知っています。
ええ、だから口うるさいジジイになるんです。
そういうことを表現している伊藤二男選手に僕は拍手を送りたかったんです。