新々Tackmixブログ - 速くなる秘訣
長年、モヤモヤとしていたものを、見事に書いてくれた方がおります。
世界一遠いところからF1を取材している人・・・けんさわ氏。
http://kspjpn.blog91.fc2.com/blog-entry-99.html
長いブログの記事だけど、この気持ちはよーーくわかる。
僕も、プラモデルの時代がそうだったし、音楽・レコードもそう、カートもそうだった。
これって、ただ単にその趣味にお金と時間をかけただけって思われがちだけど実はそうじゃない。目的意識もなくパーツ選びなんて出来ないし、そのパーツがあれば優勝するんなら買うでしょ?それを見極められるかどうか?だよね。
あんまり知りすぎると、達成できなくなっちゃうのもあったけど・・・
例えば、1/12のマクラーレンMP4/6を作った時なんて、クローズアップヒストリなる細部写真集なんてあるもんだから、作り込みすぎてなかなか進まない。
マルボロレッドを探し回ったり、Marlboroのロゴを作ったり。。。。もう大変。
F1開発の本なんて、かなり読んだよな・・・・
読み物としてではなく、技術的なヒントがたくさんあるわけです。
だから、僕はなぜエンジンが回るのか、トルクとピークパワーの違いとか判っちゃってる。
例えば、V10とV12の長所と短所を技術的に説明できますか?
これをただ単に特長として知っているのと、技術的に知っているのとではエライ違いが出る。
最近では、こんなことがありました。
あるエンジンのチューンアップをしていて、バルブスプリングの選定を行ったときです。回転あげたいんだけど、固いスプリングしかない。この時の長所と短所。。。私、知っていたんですね。で、予想通りのことが起きてしまいました。
ええ、ホンダV12開発の本を読んでいたからです。(^^;
ちょっと昔にはこんな事がありました。
K-TAI初年度、フロントアンダーカウルを付けたマシンだったんですけど、メインストレートでおかしな振動が出ます。どこもぶれていないのに、バイブレーションが酷い。
これの解決方法は、そのアンダーカウルに穴をあけることでした。
つまり、グランドエフェクトでダウンフォースが出た代わりに、その下向きの力をしっかり支えられない状態(これは、カートのタイヤやらカウル取り付けの方法やらの通常では全く影響がない部分)だったので、ダウンフォースでカウルが下がると空気流入が少なくなって、ダウンフォースが無くなる、、、、で、また空気が入ってダウンフォースが生まれる。。。。これが繰り返されてバイブレーションになったんですね。
ええ、80年代のグランドエフェクトF1がサスペンションガチガチになっていったことを知っていたから解決できたんです。
人と競い合うときには、普通の誰もが手に入れる情報や知識では、リードが築けません。しかし、結局一見無駄に思える知識でも、ドコで役に立つかすわかんないわけです。これが、大事。
好きこそ物の上手なれ・・・とは良く言ったものです。
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