新々Tackmixブログ - YMOについてもうちょっと書いておこう
Rydeen 79/07 に関しては、いろいろなブログを見る限り、
予想された範囲の内容だけが書かれています。
例えば、
「懐かしい」・・・ありがち(^^;
「スケッチショウみたいな」・・・これもそう
「やっぱり新しい音」・・・ん?そうか?
僕みたいな聴き方をしてしまった人はいなかったようです。
で、YMOがBGMやらテクノデリックを作っている頃、彼らは葛藤がありました。
最先端の音を要求されているけれど、それはRydeenやTechnopolisの様な曲。
細野晴臣は「今なら好きな曲が作れる」と言い、BGMというまったく逆さのアルバムを作る。
しかも、坂本龍一は細野との確執すら存在しており、3人のテンションは曲作りが苦痛になるくらい高まっていった。
しかし、それはミュージシャン同士が刺激し合うという意味では、良い方向にも向かったと思う。それが Technodelic だと思う。
彼らはこのアルバムの最後の曲をもって、解散を決意していた。が、それはレコード会社の意向によって引き留められる。
「売れるんですから、もうちょっと作ってくださいよ」
これが、「だったら売れる方程式で歌謡曲をやろう」という 浮気なぼくら につながる。
このころになると、YMOは、解散を目指して作業を続けているので、3人の確執は薄れていく。
散開コンサートの最後の笑顔は、本来なら強張ったイメージのステージとは真逆のものだった。
彼らは一旦はここで解放される。
だからこそ、再結成YMOの東京ドームは、同窓会で楽しい雰囲気があった。
曲は当時の最先端だし、ステージングの規模も最大。
彼らは、楽しそうに古い曲を演奏していた。
これを見て、僕は「ああ、彼らはついにYMOを消化したんだ」と思えてうれしかった。
だから、NHKのドテラRydeenも、彼らの懐かしさが伝わってきた。
しかし、今回はそうではない。
彼らは懐かしがってはいない。
自分たちの過去を、自分たちで語る状況に迫られている。
それは、彼らの曲を消化しきれない我々へのメッセージなのだ。
だから、新曲ではなくていい。
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