こんなこと試したことありますか?
ここでは、今までやってきたインチキすれすれのことなど、各種体験を掲載します。
別に、お薦め!ってわけでもないので、あまり真に受けないでください。
でも、やっている人には「読み物」としておもしろいかも…
ベアリングの洗浄
リアシャフトの受けにはベアリングが使われていますが、この手のベアリングはラバーシールがしてあって、その中にたっぷりとグリスが入っています。
このグリスの役目は、当然「抵抗を少なくすること」と「熱を逃がす」ことです。
しかし、このグリスすらも「抵抗」になりえてしまいます。
そこで、ラバーシールを丁寧にはずして、ガソリンをかけながら高圧エアーでビューッと洗ってしまいました。
そして、いくら何でもグリスなしではすぐ焼けちゃいますので「マイクロロンペースト」を詰め込んで蓋をします。
これで、抵抗はものすごく減りましたし、焼き付きもありませんでした。
突然速くなったあの車…
ノーマルマシンなのに「ある日突然速くなったマシン」がありました。とにかく力強いんです。
本人は、インチキしてるわけでもないのでニコニコ顔です。しかし、これも「理由」がありました。
その人の名前は☆さんですが、その次のレースの前日に「理由」は判明しました。
なんと、クラッチを止めている大きなナット(こちらを参照してください)がゆるんでいて、クラッチハウジングにあたっていて、
つまり、ダイレクト状態だったのです!!。
直して迎えた「次のレース」は、ちょっとがっかりだったようです。
無線使用時の注意
耐久レースの時には、必ず無線を積んで走っていました。マイクは、イヤホンタイプの骨伝導型を使いました。
思ったよりも高音質です。うちのチームは、オーナー(奥さん)と私と2ndですが、これがあるのと無いのとでは、安心感が違います。ただし、注意点もあります。
まず、フリー走行などで走りながら歌でもうたってもらって、コース上のデッドポイントや、無線機本体の取り付け位置を決定します。スパークプラグのノイズ対策も必要です。同様の周波数を使っている人がいないかもチェックします。
ドライバーに話しかけるときは、「電波がクリアーな位置」で「ドライバーが忙しくないとき」に「最低限の用件」を「テンポよく」話すことが肝心です。また、ドライバーが話しかけてくるときは「不安」な時とかが多いので必ず「返事」をして上げてください。重要な内容は「サインボードの併用」を忘れてはいけません。
耐久レースで、忘れがちな情報としては、「順位」がわからなくなるのと同時に、「目の前の車」あるいは「すぐ後ろの車」が「今の順位に直接関係があるかどうか」です。無用なバトルが起きることもあります。
なにかしら話をしていてもらうとドライバーって案外安心します。コース上ではやっぱり孤独なんですね。
サインボードあれこれ…
耐久レースでは、結構精神的な疲労が大きいものです。でも、他のチームとも和気あいあいやっていて、スプリントにはない楽しさがあります。そこで、今まで出したピットサインで変なものを少し…
EASY……ご存じ、90年のF1鈴鹿で3位走行中の鈴木亜久里に出されたものです。うちのチームでもレース終盤に出されます。
TEL………2位走行中の社長のマシンに出されたものです。もちろんすぐピットインしました。
P3…………ライバルチームに出した嘘のサインです。ひどい!!
象の鼻作戦
耐久レースでは燃料補給がありますが、うちではピットインの燃料補給の練習もしていました。
4リッターポリジョッキに透明ホースをつけて延長したものを2つ用意して、そのホースの先をガムテープで縛ります。そして、ドライバーがタンクにホースを差し込んでからダーッと補給するので、こぼれる心配もなく時間も速いです。そのホースが「象の鼻」に似ていたため名付けられた作戦です。うまく行くとこれだけで10秒ぐらい違ってきますよ。
あとは、思い出したらその都度付け加えていきますね…・・
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