FK−9の変速機構はスクーターの物と同じです。まず、エンジンからの出力は16のプライマリフィクストシーブに伝わります。そして、Vベルトに伝わり、12のセカンダリフィクストシーブに伝わり3のクラッチに伝わり2のクラッチハウジングに伝わり、スプロケットに行くギヤに伝わっています。 ここで、誤解しやすいのは「プーリー(19プライマリスライディングシーブ)そのものは、動力伝達はしていない」と言う点です。 変速は、二つのプーリー間のベルトの位置で、直径が変わることに依る回転比の変化です。ウェイトローラーが遠心力によって外に出ようとして19をベルト側に押し出します。すると、プライマリー側の直径が大きくなり、同時にセカンダリ側の直径が小さくなることになります。以下に、状態を追って解説します。 |
エンジンをスタートして、ある程度の回転数になるまでクラッチが離れているので駆動力は伝わらないアイドリングとなります。 |
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アクセルを踏み込むと少しずつエンジンの回転が上がりクラッチが遠心力によって広がりはじめアウターに接触して駆動力が伝わり始めます。 |
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ウェイトローラーにも遠心力が生まれだんだん外側に移動を始めます。 |
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さらに回転が上がると、ウェイトローラーがプーリーを押しだしベルトを外側へと移動させ始めます。加速状態ではこの状態がベストです。 |
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そして、最後にはベルトを完全に押し出して、後はエンジンの回転数の上昇に伴って加速します。 |
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